「隗より始めよ」
住職にいただいたポスターを紹介します。
大きなことを成し遂げるためには、まずは身近なことから始めよう
「隗より始めよ」とは、
中国の戦国時代、燕の昭王が「どうすれば賢者を招くことができるか?」
と郭隗という官人に聞いたとき、
「まず私のような凡人を優遇することから始めて下さい。そうすれば優秀な人材が集まってくるでしょう」と言ったという話から生まれた故事です。
(『戦国策・燕』より)
いきなり優秀な人間を集めようとしても難しい。
今いる人を大切にすることから始めましょう、ということではないでしょうか。
現代にも通じる話ですね。
どの会社でも、能力があり不満を言わず、熱心に働く社員がほしい。
しかしそんな人、簡単に集まるわけがありません。
まずは自社の人間を優遇することから始めるべきなんですね。
外に向いている意識を自分に向けること
今、自分にできることは何だろう。
イチロー選手が言ってました。
「第三者の評価を意識した生き方はしたくない。
自分が納得した生き方をしたい」
イチロー選手が言うと重みがあります。
自分の信じた道を歩き、ひたすら努力を重ねて結果を残した人ですから。
私はすぐに第三者の評価を気にしてしまいますよ。
単純なので、褒められるとうれしい。
「何でそんなことしてるの?意味あるの?」などと批判されるとへこみます。
しかし、批判を怖がって何もしないのが一番ダメ。
人に何を言われようと自分の信じた道を歩き続ければいいんです。
まずは自分に今できることからやってみる。
「隗より始めよ」
とは、そういうことだと思いました。
自己とは何ぞや、これ人生の根本なり
自分とは、人に評価されるために生きているわけではないんですよね。
どう思われようと、まずはやってみないと。
自分が納得できる挑戦を続けてみよう。
たとえ失敗しても、成功するまで続ける。
自分で自分を褒めてあげればいいじゃないですか。
「自己とは何ぞや、これ人生の根本なり」
とは、近代教学者の清沢満之師が残された言葉。
他者に惑わされない「自己」と成ること、
それが「人生の根本的問題」ですよね。
国難である現在、自分が大きく変わることができる時だと考えています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。