おはようございます。ミツアキです。
4月30日は「図書館記念日」。
図書館は自分を磨く最適な場所
1950年(昭和25年)4月30日に「図書館法」が公布されました。
現在は感染防止のためどこの図書館も閉鎖中。
本当なら知識の宝庫。子どもから大人までが通う知的活動の拠点です。
図書館はいいですね。とても落ち着きます。
電子書籍が出始めましたが、やはり私は紙の本が好きです。
無料で好きな本を貸してくれるなんて夢のような場所ですよ。
ドラえもんの秘密道具に「人間製造機」があります。
必要な材料を入れると人間を作り出すことができるという、何とも恐ろしい道具。のび太君が勝手に作った人間が世界征服を企みます。人格はメチャクチャ。誰も手に負えなくなった時、作られた人間が図書館にこもり、本を読みあさりました。知識が付くと大変なことになると心配していたのもつかの間、逆に立派な人格に変わったのです。
本を読むということは、人間を高めるために大切なことですよね。どんなジャンルでも、想像力を働かせながら別な世界を体験することができます。
今日は渡辺淳一さんの命日。オススメ作品はこれ
2014年の4月30日、小説家の渡辺淳一さんが亡くなった日でもあります。
渡辺さんは北海道出身。上砂川町で生まれ、札幌医科大学を卒業して医師になりました。同じ北海道出身なので、とても親近感があります。
渡辺淳一さんの作品といえば、「失楽園」や「愛の流刑地」など大人の恋愛小説が有名です。過激な性描写が際立ち、恋愛小説の大家とも称されています。
しかし恋愛物ばかりではありません。私が夢中で読んだのは主に医療系の作品です。
作家が医師ですから、その描写がとてもリアル。
医師で漫画家だった手塚治虫さんの「ブラックジャック」を彷彿とさせます。
医師として在籍していた医科大学で、日本初の心臓移植手術が行なわれました。この手術に疑問を呈したため、大学を去って文筆活動に専念したということです。
初めに読んだのが『麻酔』でした。
誰も疑うことのなかった病院での麻酔。子宮筋腫の手術で硬膜外麻酔に失敗してしまうこの物語のせいで、麻酔を断る患者が続出したとか。ありえる話なのでとても驚きました。
他に『無影燈』や『白い宴』はぜひ読んでほしい小説です。
渡辺作品は評伝ものも好きです。
特に映画にもなった『遠き落日』は野口英世博士の生涯を綴った名作。
松井須磨子の舞台にかける情熱と島村抱月との恋を描いた『女優』も良かった。
『花埋み(はなうずみ)』は日本最初の女医、荻野吟子さんを描いています。
直木賞を受賞した『光と影』は、腕を切断されて軍籍を去った人と、切断されずに栄光の道を歩んだ人の「人生の明暗」を描いています。
興味がある作品はぜひ読んでみてください。
図書館が開いてないから、こういう時は電子本が便利ですね(笑)。
渡辺淳一さんはお酒が好きだったみたいです。
作家さんでは池波正太郎さんの作品が絶妙。お酒に合う料理と美味しそうに日本酒を飲む主人公の様子が目に浮かび、すぐに飲みたくなってしまいます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。