KOHARU日和

見たテレビ、読んだ本、感動した映画など、日々感じたこと

あたりまえ 井村和清さんの詩

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お寺のご住職にいただいたポスターです。

施術所の待合室にもあります。

 

 

あたりまえ (井村和清)

あたりまえ こんなすばらしいことを、
みんなはなぜよろこばないのでしょう。

あたりまえであることを
お父さんがいる、お母さんがいる
手が二本あって、足が二本ある
行きたいところへ自分で歩いていける
手をのばせばなんでもとれる
音がきこえて声がでる
こんなしあわせなことがあるのでしょうか
しかし、だれもそれをよろこばない
あたりまえだ、と笑ってすます。

食事がたべられる
夜になるとちゃんと眠れ、そして又朝がくる
空気を胸いっぱいにすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる
走りまわれる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを、
みんなは決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは、
それを失った人たちだけなぜでしょう
あたりまえ

 

何気なくしていることも、実はありがたいこと。

 

失ったときに初めて気付きます。

 

今まであたりまえだと思っていたことにも

感謝できるようになりたいものです。