ホームセンターに家庭菜園の道具を買いに行きました。
様々な商品を手にしたとき、ふと会社名を見ると「アイリスオーヤマ」の文字が。
「アレも?」「コレも?」アイリスオーヤマだらけ。
最近ではマスクの製造でも話題なので、どんな会社なのか調べてみました。
アイリスオーヤマの歴史・概要
アイリスオーヤマの前身は大阪府東大阪市にあった町工場の「大山ブロー工業所」。創業者は大山森佑さんです。プラスチック製品を扱う下請け工場でした。
1964年に社長が癌で急逝すると、映画監督になることを夢見ていた当時19歳の息子である大山健太郎さん(現会長)が会社を引き継ぎます。現在1600億円以上を売り上げる大企業も、最初は従業員5名の零細町工場でした。
その後「町工場のオヤジで一生を終えたくない」と努力した健太郎氏は失敗を繰り返しながらも自社製品を開発。1971年に「大山ブロー工業株式会社」となります。代表就任当初500万円だった売上は5億4000万円に跳ね上がりました。脱下請けで大成功です。
1972年に宮城県南部に仙台工場(現:大河原工場)新設します。オイルショックにより倒産の危機に遭いますが、東大阪の工場を閉鎖して仙台へ移転。ホームセンターと提携することにより大ヒット商品を連発し、1991年に現社名「アイリスオーヤマ」に改称しました。
アイリスオーヤマの理念・戦略
オイルショックで家族同然の社員をリストラせざるを得なかった大山健太郎氏は猛省の末、次の4つの判断基準で業態転換します。
1. 自社の強みを生かす
2. 将来性がある
3. 収益性の高い業態
4. 競合メーカーに比べて優位性がある
この基準を元に園芸用品、ペット用品、クリア収納ケースなど大ヒット商品を連発。
ホームセンターに革命を起こしました。
その後会社は急成長。理念は次のようなものです。
〈企業理念〉
1.会社の目的は永遠に存続すること。
いかなる時代環境に於いても利益の出せる仕組みを確立すること。2.健全な成長を続けることにより社会貢献し、利益の還元と循環を図る。
3.働く社員にとって良い会社を目指し、会社が良くなると社員が良くなり、社員が良くなると会社が良くなる仕組みづくり。
4.顧客の創造なくして企業の発展はない。生活提案型企業として市場を創造する。
5.常に高い志を持ち、常に未完成であることを認識し、革新成長する生命力に満ちた組織体をつくる。
この理念の元、次々と新商品を開発。3年以内に発売された新商品が販売中の全商品の5割以上の割合にする、という目標を掲げており、実際に達成しています。常に新しいものを創造し、成長し続けている企業です。
アイリスオーヤマの口コミ・評判
様々なサイトをのぞいてみましたが、商品は文句なしですよね。全国の人が喜んでいます。
会社に関しては「ブラック」的な記述が目につきました。しかし読んでみると、元社員のご家族が書き込んだものが多く、「残業が多い」「給料はもう少し欲しい」といった感じです。
常に新しいものを造り続ける企業では、求められることが多いのでしょう。アイリスオーヤマさんの理念に惚れ込み、市民の喜びを自分の生きがいに出来る人には最高の職場ではないかと想像します。あくまでも私の推測ですが。
アイリスオーヤマの今後
我が家にもアイリスオーヤマ製品がたくさんあります。皆さんの家庭にも、探せばアイリス商品が必ずあるでしょう。
園芸用品やペット用品だけでなく、LED電球やアイデア家電などが溢れています。
以前、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に会長が出演されたとき、「ピンチをチャンスに変える」大山流ビジネスに感嘆しました。
「失敗を恐れたら、ホームランは打てない」
危機にこそ新規事業を展開する姿勢を貫いています。
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、マスクの製造にも乗り出しました。
中国製の粗悪品が高値で出回る中、アイリスさんは本当に良い製品を提供してくれています。
アイリスオーヤマさんから目が離せません。
これからもお世話になります。
(参考:アイリスオーヤマ株式会社ホームページ https://www.irisohyama.co.jp/
、Wikipedia)