成功している会社からは学ぶことがたくさんあります。
2019年8月1日に放送された「カンブリア宮殿」。
この日はアウトドアメーカーの「ロゴス」が主人公。
ロゴス コーポレーション社長、柴田茂樹さんから大きな刺激を受けました。
夏になると毎年キャンプが楽しみ。
年に数回しか行かないので、手軽で簡単な道具をホームセンターで買っています。
テントやランタン、イスやテーブルなどで何気なく見ていたロゴスのマーク。
知らないうちにお世話になっていました。
明快だった戦略「ターゲットを絞り込む」
この回に登場したロゴスさんは客層を「5m-800m」に絞っていました。
海が5m以内、山は800m以下。
つまり、アウトドアの初心者が使いやすく、喜ぶものを作り続けています。
その道のプロではなく、素人でも簡単に使える商品。
これがアウトドアブームに乗って会社が急成長しました。
使ってもらう人をはっきりさせることが大切なんですね。
接客術がスゴかった
ロゴスの専門店に行くと、店員さんの接客が他の店と全然違います。
店員さんが全身で商品の良さを表現してくれるのです。
丈夫さをアピールするため焼き台の上に立ってみたり、どんなものでも触らせてくれたり、店員さんが実際に使ったときの感動を伝えてくれたりします。
マニュアルがあり、
・「すぐ」と「ずっと」はNG
・「短所」→「長所」の順番で伝えると良い
・自分の感動を伝える
・体を使って表現する
・60秒商品を見ているお客様には61秒目に声をかける
など、勉強になることがたくさんありました。
マニュアルはもちろん社外秘ですよね。
生き残るために海から陸に上がった
柴田茂樹社長が入社した時、船舶関連の商品を扱っていた会社は造船業の衰えで倒産寸前だったそうです。
そんな時、何故か一つだけ売れていた商品が「テーブルセット」。これを持って家族でキャンプをした時、火をおこしバーベキューを振る舞う自分を見た息子が楽しんでいる姿、「父ちゃん、かっこいい」という言葉を聞いて、アウトドアに舵を切る決意をしたそうです。
海から陸に上がる。
ダーウィンは進化論(『種の起源』)の中で、生物の進化は「変更を伴う由来」と表現しています。「存在し続けるための努力」とも。
つまり、生き残る生物は「環境の変化に順応したもの」という事です。
じり貧の船舶事業を捨て、徹底した「初心者戦略」でアウトドアメーカーに変貌したロゴス。見事です!
誰でも自分の仕事にプライドがあり、今までやってきたことを変えられないですよね。
成功する人って
プライドを捨て、自分を変えることが出来る人
なのかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。